| 雄悟 |
部長! |
| 恭三郎 |
おー、いらっしゃい!おめでとうございます。今年もよろしく! |
| 雄悟 |
おめでとうございます。今年もよろしく!おっ、何それ!? |
| |
〜机の上には見たことも無い怪しげな丸い缶が・・・。〜 |
| 恭三郎 |
いや〜、実は知り合いからもらったさぁ、パイプタバコなんだよ。なんだよせっかく一人で吸おうと思ったのに!しょうーがねーなぁ・・・。 |
| 雄悟 |
だめだよ!!一人で吸おうと思ったって、珍しい物のにおいを嗅ぎつけてわざわざ京都から来たんだから! |
| 恭三郎 |
ったくしょうがね〜なぁ!!雄悟には黙っとけねぇなぁ! |
| 雄悟 |
ところでそれは何なの!? |
| 恭三郎 |
これはさぁ、前にロンドンでダンヒルの本店一緒に行っただろ?その場所に昔あったシモンズって言う店の話し、前にしたよな?そこの店がまだあった頃に売ってたパイプタバコなんだよ。 |
| 雄悟 |
なんだ、やっぱりそんな珍しい物だったの!もう吸った!?味はどう!? |
| 恭三郎 |
まだだよ!これから吸おうと思ってた所だったんだよ! |
| 雄悟 |
ちょうど良かったじゃん! |
| |
〜ちょっと錆びついた缶を期待に胸を膨らましながら開けた〜 |
| 恭三郎 |
すげーいい匂いだよ!ほらっ!! |
| 雄悟 |
ほんとだよっ!30年前の商品とは思えないね! |
| 恭三郎 |
そうだろ!昔のバージニアの葉っぱは今の物とは違うんだよ! |
| 雄悟 |
早速吸おうよ! |
| |
〜二人は更なる期待でパイプにタバコを詰め、火を付けた・・・〜 |
| 恭三郎 |
・・・・・・。 |
| 雄悟 |
・・・・・・。 |
| |
〜お互い沈黙を保ったまま一服・・・一服・・・〜 |
| 雄悟 |
なんだよ、これ、味がねぇな! |
| 恭三郎 |
なんだよ!こりゃ! |
| 雄悟 |
気が抜けたコーラみたいだな! |
| 恭三郎 |
やっぱり30年も経つとにおいだけで味はとんじゃってんのかな!? |
| 雄悟 |
缶の中に入ってたからにおいだけがこもってたんだろうな! |
| |
〜二人の期待は見事に裏切られ、肩を落としてたたずむ・・・〜 |
| 恭三郎 |
ファインカットだから手巻きで吸ってみるか? |
| 雄悟 |
そりゃいいね! |
| |
〜今度こそはと期待しながら手際よくローリングペーパーで巻いてみた〜 |
| 恭三郎 |
・・・・・・。 |
| 雄悟 |
・・・・・・。 |
| 恭・雄 |
だめだな、こりゃ・・・。 |
| |
〜やっぱり30年は長すぎたか・・・。良いのか悪いのかよく分からない・・・。 そんな二人の新年が幕を開けたのだった・・・。〜 |
| |
-------つづく------- |
| |
(編集:嶋田 年比于) |